「宮本輝:著『錦繍』を読んでのレビュー」
『錦繍』 という文字が良く似合う物語です。
人間は時々、本心とは違ったことを言ったり、
行動をしてしまったりします。
それが大切な人の前であればあるほど。
手紙というものは、時間をかけられるので、
その影響が少なくなります。手紙って良いですね。
読書の秋にぴったりの本ではないでしょうか。
モーツァルトのレコードしかかけない喫茶店にも惹かれます。
《書き出しの一文が何度読んでも素晴らしい》
前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、
まさかあなたと再会するなんて、 本当に想像すらできないことでした。
この小説の主人公有馬靖明は37歳。
偶然、訪れた蔵王のゴンドラリフトの中で、10年前に別れた
妻勝沼亜紀と再会するところから物語は始まる。
2人の手紙のやりとりだけで綴られるこの物語は、
最初は、お互いに離婚当時の事情を語るところから始まり、
時には、相手を責め、時には詫び、悔いるということ繰り返す。
しかし、結局、今の自分の姿は過去の自分の行いの結果であり、
今の自分の行動の積み重ねからしか、
将来の自分の変化はあり得ないということに気がついていく。
過去を受け入れ昇華させる中で、今まで否定していた自分を受け入れ、
お互い、それぞれの道を前向きに生きるようになる。
結婚前の20代半ばで一度読み、感動して!、人にも薦めた。
主人公の年齢を過ぎた40代で再読し、死と再生という深淵な
テーマをどこまで理解できたのかと考えている。
宮本輝ファンの私にとっての入門書であり、何度も何度も読み返す座右の書でもある。
(注:この文章はカスタマレビューより引用抜粋したものである)

今年も青い屋根にお邪魔していろいろお話できるといいですね。
今は「約束の冬」再読中です。
◎ 恵さん、おめでとうございます^^。
はい、いつもありがとうございます。
本年も青い屋根をよろしくです。
『約束の冬』いいですよねぇ、
ぼくもいつかまた読もうと思ってます^^。
正月、早くから店を開けられてごくろうさまです。
私方、年明けの一連行事、
きのうの門戸厄神参拝をもって終了しました。
帰りに寄ればよかった。。。
◎ ゲットさん、明けましておめでとうございます。
ゲットさんからコメントをいただけるなんて、、、どうもでした。
門戸厄神さんには何年も行っていません、初詣は毎年、近くの神社を
二箇所参っております。
いつでも、暇にしておりますのでお立ち寄りくださいませ、、、^^
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます^^)。