【解説】 岩波 剛
読む悦びを心ゆくまで味わった。最近ほかに類がないほどに。といってストーリーの面白さだけではない。
一瞬、胸をしめつけられ、にじみ出る涙をおさえかねる時もあったが、思わず吹き出さずにはいられない
所もある。生まれてきてすみませんと言いかけた後に、生きていてよかったと感じさせる。爽やかで苦く、
寂しくて楽しく、心のひだに深く届いてくる長編である。(読み終えて私もまったく同感の思いだった)
「やっかみだな。ほっとけばいい。人間は、他人の努力というものを出来るだけなおざりにして、ただ
運だけのせいにしたがるもんや。千造さんが、どんな夢を抱いてハナカゲを作り、ひょっとしたら夜逃げ
するはめになるかもしれないのを覚悟でオラシオンを作ったか、なんてことは、誰も知ろうとはせんのや。
吉永達也の牧場で預かってもらわんかったら、あんな丈夫な馬には育たんかったやろうし、砂田重兵衛という
調教師のスパルタ教育がなかったら、オラシオンのスピードも根性も鍛えられんかったやろ。運の裏側に
あるもんを、他人は見ようとはせん」(終章 長い流れより、和具平八郎が渡海博正に言い聞かせる台詞)
『優駿』
私はやっとオレンジの壷を再読終わりました。
歴史に弱いから大戦とか勉強になります。
いろんなことを考えさせられる本でした。
さくおさんのところで笑いましたよ。
ボーと・・座布団1枚(笑)
ありがとうございます。ぼくのダジャレジョーク
笑ってくれてうれしいです。「オレンジの壷」ですか、
あれも、すごかったですね、物語の構成が難解でした。
ぼくも歴史にメッチャ弱いです。でも理解できました。
解り易いように書いてくれているからでしょうねぇ!。