湯水の如く湧き出る謎めいた話、さまざまな疑問を考えさせ、次から次へと物語が展開し、
この小説の醍醐味にどんどんひっぱりこまれ、先へ先へとを読みたくてたまらなくさせる。
宮本輝の小説は、長編であっても、没頭させ、夢中にさせ、魅了させ、読み入ってしまう。

「たみやん、さっき、あの物乞いの親子は特別やって言うたけど、何が特別やねん?」(第一章20P)
幼い私たちにさえ伝わってくる、ある種の荘厳さであったと言ってもいいでしょう。(第一章22P)
「星宿海……。何ですか、それは」
「中国の青海省にある黄河の源流近くの地名です。湖というか池というか、そんなのが星の
数ほどあるので星宿海と呼ばれるようになったそうで」(第三章229Pより引用)
私はそんなことを考えているうちに、ふいに兄・雅人の、ほとんど奇跡に近い生還を
願い始めたのです。(第三章257Pより引用)
物乞いの親子が発していた。荘厳なオーラーとは?いったい何なのだろうか?。
星宿海とはどんなところなのか?、兄の雅人はどうなったのか?生きているのか?。
血のつながりがない弟の紀代志がどこまで兄の軌跡を辿ることが出来るのか?「あぁ〜感動」
宮本輝の文学の世界へ「この感動をあなたとご一緒に分かち合いたい」宮本輝の多くの小説は、人間の
心の移り変わり、苦く忌まわしい汚泥のような生のあり方、さまざまな生き方に、人生を考えさせられ、
愛おしさを感じさせてくれる。これぞ!読書、真に読むに値する小説なのです。(カスタマーレビュー参考)
「しまなみ街道」へ夕日を見に行きましたよ。
夜景もきれいでした。
「しまなみ街道」ついこの間テレビで芸能人二人が
サイクリングをしながら、各所を巡っている番組を
見ました。小説にもでてきて、先ほどネットで地図を
見ました。こんなところでスローライフをと、夢だけ…。